
ALSという病に冒されていた女性がいました。
その女性に対し、薬を投与して死なせたとして二人の医師が逮捕されました。
安楽死とは言っているものの、殺人という立派な犯罪ですが世の中では賛否の声が出ています。
そこで今回は、安楽死の逮捕について詳しく調べましたので、ぜひご覧ください。
- 「安楽死」逮捕の二人に賛否の声
- 「安楽死」日本はなぜ認められていない?
- 「安楽死」認められている国は?
もくじ
「安楽死」逮捕の二人に賛否の声
日本は法治国家だから、医師は逮捕されるべき。
それと、この事件を肯定的に捉えることが、「生きたい」と思い勢力的に活動するALS患者たち(例えば、参議院議員の船後さん)にとって、どれほど恐ろしいことか、想像する必要がある。
あんたら、死んでくれって言ってるようなもんだよ。
— ゆき・思案 (@HiroshimaTachia) July 23, 2020
「安楽死」逮捕の二人には賛否の声が出ています。
賛成の声(肯定の声) | 反対の声(否定の声) |
臓器提供の欄に安楽死の項目があってもいいのに | やっぱり殺人には変わらない |
病で動けないのに生きてなさいというのも酷 | 担当医では無かったのに・・・ |
辛い人はどうしたら良い?病気の人はどうしたらいい? | 日本は殺人扱いになるのだからダメでしょう |
反対!とは強く言えない、苦しんでる家族を見てたから | 生きる希望を与えるのが医師では? |
このように、賛否の声が出ているのは事実です。
安楽死逮捕:どちらから声をかけたのか
今回、安楽死事件として取り上げられたのは、ALS患者の女性を死なせたということでした。
ALSとは、必要な筋肉(手足など)の力が徐々に失われていく指定難病です。
ですが全ての機能が失われるわけではなく、視覚・聴力などは変化しないというのが特徴です。
そして難病のため、治す薬がないというのも事実です。
この女性は2011年頃に発症をし、事件があったときには手足を動かすことすらできない状態でした。
意識はあったので、メールなどを打つことはできましたので、逮捕された男性とはSNSを介して知り合ったということになります。
安楽死逮捕:死ぬ権利もある?安楽死肯定の人もいるのは事実
安楽死であっても殺人と同じという扱いを受けている日本。
ですが一方で、日常生活がままならない・生きている意味が分からなくなるというケースがあるのも事実です。
安楽死であっても死には変わりませんが、他の殺人とは違うのでは?という声も少なからずありますね。
今回のケースの場合は特に、手足も動かせない状態になっていました。
もし自分が同じ状況だとしたら、このままでも生きていたいと強く思える心を持てるでしょうか。
人間はそこまで強くはないですよね。
なので、死にたいというよりは「生きている意味はなんだろう?」と考えてしまっても仕方ないのかもしれません。
24時間ヘルパーがついていたということですが、誰かの手を四六時中借りなければいけないというのもまた、辛い要因だったのではないでしょうか。
「安楽死」日本はなぜ認められていない?
「安楽死」は日本では認められていませんが、なぜ認められていないか?というと、日本人特有の優しさでは?と言われています。
法律上では、安楽死は殺人罪となります。
海外では安楽死を認めている国もありますが、日本ではその適用が難しいとされています。
安楽死というのは「本人の強い意思を尊重する」というベースが必要になります。
ということは、「本人が強く希望をした場合」という意味になりますね。
ですが日本人の場合どうしても
- 家族に迷惑をかけてしまう
- ヘルパーさんに迷惑をかけてしまう
など「他人を気遣って」という気持ちが先行しがちになります。
これは自分の意思というより、他人への配慮という意味に近いですね。
こういったように、誰かを気遣う文化・風潮のある日本では安楽死を適用するのは難しいとされています。
「安楽死」認められている国は?

「安楽死」認められている国は、
- スイス
- オランダ
- ベルギー
などです。
ですが例えば、スイスに行けば安楽死が出来るというのは違います。
スイスでも一定条件というものがありますので、その条件をクリアしない限りは安楽死は認められません。
お金や診断書ももちろん必要ですが、何より本人の固い意思が必要になります。
- 「やっぱりもう少し生きてみよう」
このように「やっぱり・・・」というように、曖昧なままの場合、当然スイスでも殺人と同じ扱いになるからです。
まとめ
- 「安楽死」逮捕の二人に賛否の声があるのは事実である
- 「安楽死」逮捕:日本はなぜ認められていないかというと、「誰かを気遣う」という国民性が強い国だからである
- 「安楽死」逮捕:認められている国はスイスやオランダなどであるが、基準は厳しく設定されている
安楽死というのは非常に難しい問題ですね。
生きていることが善と思える世の中であってほしいとは思いますが、やはり病を抱えてしまった人にとっては生きづらい世の中とも感じてしまうでしょう。
ですがここは日本ですので、生きる希望・生きる意味について私たちは考えていかなければいけないのではないでしょうか。
綺麗事かもしれませんが、誰かが綺麗事を言い続ける必要もあるのでは?と感じました。
以上、「安楽死」逮捕の二人に賛否の声│日本はなぜ認められていない?認められている国は?でした。