
「赤ちゃんは泣くのが仕事」と言われるほど、一日中よく泣きます。
そんな体力、小さな体のどこにあるの?とびっくりしますが・・・
これが毎日続くとなかなか堪えるものです。
「すぐに抱っこしてしまっては抱き癖がつくんじゃないか?」
抱き癖がついたら、寝ても覚めても抱っこ抱っこでは困る、けど泣き声を聞き続けるのはもうムリ。
では、赤ちゃんが泣きやむまでぐっとこらえて放置しておくのが正しい対処法なのでしょうか?
今回は、赤ちゃんが泣きやむまで放置した場合に潜む危険性について、ご紹介していきたいと思います。
もくじ
赤ちゃんが泣いているときに放置し続けていると起こり得る危険とは?
「抱き癖がつく」は間違いだった?
今のおばあちゃん世代の人たちが母親だったころ、よく言われていたのが赤ちゃんを抱っこしすぎると「抱き癖がつく」ということでした。
私も、息子が生まれたての頃実際に母親からそう言われた覚えがあります。
しかし、今ではこのひと昔前の常識は通用しなくなってきているということをご存知でしたでしょうか?
もっと正確に言うのであれば「抱き癖は付くかもしれないが、それでも構わない」ということです。
赤ちゃんは1歳を過ぎる頃までは、言葉を発するということはできません。
まして、おしゃべりして自分の気持ちを伝えられるのなんて2歳を過ぎてからなことがほとんどです。
つまり、赤ちゃんが「泣く」のは、自分の意思をお母さんに伝えたいからなのです。
ということは、お母さんとしてはその意思をしっかりと受け止めて上げなければならないということです。
抱き癖がついてでも抱っこした方がいい理由はなんでしょうか?
泣いている赤ちゃんを放置すると、サイレントベビーに?
しかし、お母さんが「抱き癖がつくから」と言って泣いている赤ちゃんを放置するというのは、我が子を無視しているという行為に値するのです。
意思表示である「泣く」という行為を放置し続ければ、そのうち赤ちゃんは「泣いても無駄なんだな」ということを学習してしまいます。
するとそのうち、なにか意思表示したいことがあっても「泣く」という行為をしなくなってしまうんです。
それを「サイレントベビー」と言います。
驚くことに、世の中にはこんな風に思っているママもいます。
自分の子がうるさくたまらないから「静かで穏やかなサイレントベビーに」
これは完全にサイレントベビーを間違えた解釈をしていますね。
サイレントベビーの問題点
サイレントベビーは、泣くという行為をしなくなるだけではありません。
嬉しいときに笑ったり、嫌なことがあるときに怒る、といったごく当たり前の感情表現をしなくなってしまいます。
もちろん、これは赤ちゃん時期を過ぎてからも継続されてしまいます。
嬉しい時に笑う、人間に当たり前に備わった幸せな機能が、あなたの赤ちゃんから欠落してしまったら・・
サイレントベビーの問題点は赤ちゃんの時期だけではありません。
- コミュニケーションがうまくとれない
- ストレスを内に溜め込んでしまう
こうした問題は将来学生生活や社会にでる場面になっても、コミュニケーション障害から引きこもりになってしまう、
うつ病や自閉症など様々な弊害を誘発する原因になるとも言われています。
泣いている赤ちゃんを放置することは、物理的な危険性も・・・
泣いている赤ちゃんを放置することは、物理的な危険にさらしてしまう可能性もあります。
例えば、ベッドの上で泣きながら寝がえりを打ったりしている場合、掛け布団や毛布が顔に掛かってしまい窒息してしまうかもしれません。
普段から目をかけているママにとってはこんな当たり前に気づくものでさえ、「赤ちゃんを放置する」という行為が当たり前になってしまうと、
ささいな危険に気づかないことが当たり前になってしまうのです。
赤ちゃんの泣き声に絶えられず、赤ちゃんを完全に放置して離れたところにいることが当たり前になった。
そんな人が少なくないのも現実ですが、最悪の場合命に関わる問題へと発展してしまうかもしれません。
赤ちゃんが泣いているときの対処法

抱っこしてあげよう
やはり赤ちゃんが一番落ち着くのは、お母さんに抱っこされている状態。
何度も何度も短時間のうちに続くとしんどいですが、体力的に余裕があるのであれば積極的に抱っこしてあげましょう。
ソファーに座って抱っこでもいい、立ってゆらゆらをずっとは辛いですよね。
何を当たり前のことを・・
そう思うかもしてませんが、ママにとってはこの抱っこが1番簡単なようで辛く、自分を見失ってしまう行為でもありますよね。
抱っこは女性にとって腕にも腰にも精神的にも辛くなり、赤ちゃんを放置したくなる1番の原因でもあるのです。
おしゃぶりを咥えさせる
私がよくしていた方法が、これです。
おしゃぶりを咥えていると、おっぱいを咥えている感覚になるのか、すっと泣き止んでくれて夜泣きのときにはとても助かりました。
・・・が、我が家の場合これが通用するのは生後半年くらいまででした。
ある程度モノを理解するようになってきて、おしゃぶり=おっぱいじゃない、と気付いてしまってからは通用しなくなってしまいました。
抱っこ紐をしてお散歩をしてみる
月齢の低い赤ちゃんがいる場合、季節によっては風邪をもらってきてしまうかもしれないと思って、ついつい家の中に引きこもりがちになってしまいます。
ですがお母さんはもちろん、赤ちゃんにも気分転換は必要となってきます。
日の光を浴びたり、外の空気を吸うことは充分な気分転換になり、それまでひどく泣いていた赤ちゃんも泣きやむきっかけになったりします。
お昼でなくても、うちでは夜泣き止まないときには、私や旦那さんが抱っこ紐をして夜道を散歩しにいく。
赤ちゃんにお月さまを見せて「綺麗だね、うさぎがいるかもよ?」なんて他愛もない会話をしながら散歩していると、嘘のように寝てしまうことが多かったです。
旦那は娘とのその時間が好きだったのか、3歳になっても4歳になっても抱っこ紐をして夜道に散歩にいくほどでした。
赤ちゃんが泣き止まない時に放置?まとめ
- 「すぐに抱っこすると抱き癖がつく」は間違った認識
- 赤ちゃんが泣きやむまで放置しているとサイレントベビーになる危険性
- 赤ちゃんが泣いたら、愛情たっぷりに抱っこしてあげましょう!
~さいごに~
赤ちゃんとの生活は、それまで経験したことのないことも多く、辛く大変なこともたくさんあります。
むしろ、赤ちゃんの笑顔に癒やされる機会よりも辛く過酷な瞬間の方が多く、ときにはなぜこんなに辛い思いを私がしなければならないの?とヤケになることもあります。
それはあなただけでなく世界中の母親には全員あると断言していいでしょう。
どんなに泣きやまない赤ちゃんでも、「あなたの赤ちゃんが特別」ということはありません。※病気のサインは見逃さないでくださいよ
赤ちゃんを抱っこすることは悪い事では無く、むしろ赤ちゃんにとってもお母さんにとっても、とても大事なことなのです。
泣いてる赤ちゃんを放置せず、抱っこという名の愛情をたっぷり注いであげた時間は、赤ちゃんの成長とともに必ず良い形となってあらわれるはず。
以上、「赤ちゃんが泣きやむまで放置するのは危険?」でした。