
今クール最高のドラマといっても過言ではない『同期のサクラ』。高畑充希演じる北野桜の個性あふれるパーソナリティと、それを温かく見守り、支える同期の姿がとても感動するドラマです。
物語ももちろんですが、毎回名言が生まれ、視聴者の心に刺さるのも印象的。特に、爺ちゃんが上手い字で送ってくるFAXが毎回視聴者に感動を与えます。
第7話では、爺ちゃんがきちんと喋る場面が初めて見られました。そこにも泣けるセリフがありました。
この記事では、『同期のサクラ』でこれまで生まれた名言を色々と紹介していきたいと思います。
同期のサクラ名言集
不器用すぎる性格で、周囲を呆れさせながらも、気が付けば名言を言い放ち、視聴者を感動させる桜。
これまでの名言、そして個人的に好きな迷言も紹介したいと思います。
第1話から
- 「私には夢があります。その仲間とたくさんの人を幸せにする建物を造ることです。それだけは諦められないので。 私は自分にしか出来ないことをやります。」
- 「諸君、明日はもっと良いものを造ろう」
新人研修を終え、配属が決定した後に社外で言い放った言葉です。当初は引き気味だった4人の同期が、少し心を動かされたのかな、と感じる瞬間でした。
「夢」については、第2話以降も頻繁に桜の口から出てきますね。
「夢」の話をしている時に、橋本愛演じる月村百合がブチ切れたシーンは、第1話の最も印象的なものとなりました。
あの時は、こんなに2人の心が通い合うなんてことは想像もできませんでしたね。
第2話から
- 「菊夫くんが今応援すべきなのは、自分自身なんじゃないでしょうか?」
- 「自分自身を一番応援してあげてください」
第2話は、竜星涼演じる菊夫を中心にしたストーリー。ブラックすぎる環境でも、応援部出身だから大丈夫と言い張った菊夫が、ついに体調を崩して入院した場面で、桜からかけた言葉です。
菊夫が良いヤツすぎるのもあって、言いたい放題の上司の言いなりになっている、という姿は、「自分も当てはまる」と感じた視聴者も多いのではないでしょうか。
この出来事を機に、菊夫は桜に恋するようになるんですよね。
第3話から
- 「百合さんは、本気で私を怒ってくれたじゃないですか」
同期の月村百合の結婚による寿退社が決まったのが第3話。
まずは、屋上での女子二人の大ゲンカが印象的でしたね。「夢夢夢夢うるさいのよ!夢がないと生きてちゃいけないわけ?」とブチ切れる百合に対して、「ブス」と連呼する桜。
そして、その後に方言でキレたのも印象的でした。さらに、百合が桜を突き落とそうとしたシーンも。
その後、玄関前で再び呼び止めた時に「仲間」について話している際の
- 「百合さんは、本気で私を怒ってくれたじゃないですか」
の言葉。最後の最後、あと一歩で百合が会社から出られず、桜のもとに戻ってきたシーンはとても感動的でした。
第4話から
- 「あなたには才能があります。伊能忠敬が日本地図を作り出したのは55歳の時です。やなせたかしさんのアンパンマンの人気が出だしたのも50代後半です。」
- 「遅咲きの花だっていいじゃないですか。」
第4話の主役は岡山天音演じる蓮太郎。部署内で浮いてしまい、一級建築士の試験にもなかなか受からず、自暴自棄になり、会社に来れなくなっていたところに、桜がかけた言葉です。
結局、この言葉が蓮太郎に直接響いたわけではないのですが、その後設計部の部長に蓮太郎のコンペ資料を突きつけたこと、さらに他の同期3人の力も加えたことがきっかけとなり、蓮太郎の心は動くことに。
そして、ここでも第1話で披露した「私には夢があります」の名言が。
この後、蓮太郎が上司や同僚に向かって発した
- 「俺にもやっと1つ夢ができました。いつか同期のサクラに認めてもらえるようなものをつくることです」
という言葉も感動的でした。最後に同期全員でアンパンマンの歌を歌うシーンも胸熱でしたね。
もーしー自信をなーくしてー、くじけそうになーったら~。いーいーことだけいーいーことだけ、思い出せ~
歌いだしたのが、大の仲良し菊夫だったというのも、とてもいいシーンでしたね。
第5話から
- 「みんな自分ができることを一生懸命頑張ってるじゃないですか。それのどこがいけないんですか」
第5話は、社長を目指すと鼻高々に過ごしてきた新田真剣佑演じる葵がメイン。社長賞を取ったことで、同期を見下す態度を取り、桜以外の同期が切れて解散。桜と葵が二人きりになったところで、桜が泣きながら発した言葉です。
非常に良い言葉ですよね。何か大きなことをやるのではなくて、当たり前のことを当たり前に頑張る。それこそが素晴らしいという、多くの人々に勇気を与える言葉だったのではないかと感じます。
- 「嘘も方便って言うけどさ、自分のためだけじゃなくて、人を幸せにしたい、希望や勇気を与えたいと思ってたら、絶対いつか本当の言葉になるよ」
- 「勝ち負けなんかにこだわらずに、自分の価値を知る方が大切だ」
トラックに飛び込み自殺を図ろうとした葵の様子を見かねた桜が、葵に対して発した言葉です。
とにかく思って思って思い続けること、それが大切で、続けていれば勝手に形になっているという強いメッセージを感じる言葉でしたね。
「価値が大切」というのは、後で紹介する爺ちゃんのFAXからの引用でした。これも、本当にいい言葉ですよね。「勝ちより価値」。
自分自身にも生きている意味があるんだな、と強く感じさせてくれる言葉です。
第6話から
- 「いい母親である必要はないんじゃないでしょうか」
娘のつくしと喧嘩したすみれ(相武紗季)に対して発した言葉です。自分は幼くして母親を失っているからこそ、母親はいてくれるだけでありがたいものである、というとても説得力のあるものでしたね。
この言葉に、すみれは突き動かされて、会社のセミナーで、桜に変わって言いたいことをぶちまけることになります。
- 「あなたは10年後もその先も、ずっとそのままでいなさい。自分の生き方を貫き通しなさい」
すみれが桜に対して放った言葉です。自分が会社のために自己犠牲を働いてきて、辛かったからこそ出てきた言葉でしょう。
「生き方を貫く」というのは、口で言うのは簡単ですが、とても難しいことですよね。この言葉があったからこそ、第7話の住民説明会で、桜は自分に嘘をつかず、夢を捨てることになっても真実を語る方を選んだのでしょう。
第7話から
- 「1つ目の夢は、叶いません。」
桜が美咲島の住民説明会で発した言葉です。もう、この言葉が全てでしたね。
桜が自らの意思で、自らの夢、そして島の人たちの夢を諦める瞬間でした。
- 「なんで桜ばっかりこんな目に遭わなきゃいけないんだろうね。自分を貫いて生きる人間の宿命なのかな。だとしたら、神様ってひどいよね」
順番は前後しますが、住民説明会の直前、百合が桜を抱きしめながら語った言葉です。桜が桜でなければ、きっとこんな苦しみを味わうことはなかったのでしょう。
桜のように、嘘をつかず正直に生きることは大変すばらしいことなのですが、そういう人こそ、いざという時に普通の人間には経験できないような苦しみを味わうということですよね。
このシーンは、本当に辛かったです。
迷言集
『同期のサクラ』では、感動の名言だけではなく、迷言(?)も話題に。個人的に好きなものをいくつかピックアップして紹介します。
- すぅぅぅぅぅ
桜が何か違和感を覚えた時の反応ですね。これに反応するすみれさんという構図が大好きだったのですが、もう見られなさそうですね。
ちなみに、感動の住民説明会の時もやっていたので、まさか笑わせに来るのか?と一瞬焦りました(笑)
- 良い。ひじょ~に良い
妙に気に入るこの言葉。気づいたら、私も使ってしまっています。
すみれさんも第6話で「マズイ。ひじょ~にマズイ」って言っていましたね。同期のみんなももっと使ってほしいところです。
- 早朝のスクワット
迷言ではありませんが、毎週恒例のワンシーン。朝6時きっかりに起床、山もりの朝ご飯にハァハァ言いながらのスクワット。面白いですね。このシーンは。
お隣さんのひと悶着も、毎度毎度面白い!
- 「ノーコメントで」
第4話、カッターで蓮太郎に手を怪我させられた後に、人事部ですみれさんに「どうしたの?」と聞かれて発した言葉。
蓮太郎のことを思って真実は言えないし、かと言って、嘘をついたこともないからどうしていいか分からない、ということでの「ノーコメント」。
こんな「ノーコメント」の使い方あったんだ、と感心しました(笑)
→同期のサクラにイライラする!鬱展開が泣けるししんどい【ツイッター・2ch】
同期のサクラ名言集|爺ちゃんのFAX
『同期のサクラ』の名言と言えば、やはり爺ちゃんのFAXを忘れる訳にはいきません。
異常なまでの達筆なのも印象的ですが、とにかくその言葉の中身。桜はもちろん、同期たちにも大きな影響を与えるものになっています。
これまでの爺ちゃんのFAXを紹介しましょう(爺ちゃんは亡くなってしまったので、8話以降FAXは送られてこないはずです)
- 「サクラが好きだ だってお前には 自分にしかできないことがある」(第1話)
- 「大人になるとは 自分の弱さを認めることだ」(第2話)
- 「いい人と出会ったな 本気で叱ってくれるのが本当の友だ 彼女と別れるな」(第3話)
- 「その若造ムカつく でもお前まで自分を嫌いになってどうする 辛い時こそ、自分の長所を見失うな」(第4話)
- 「大切なのは 「勝ち」より価値だ」(第5話)
- 「生きていれば辛いことだらけだ でも 人生で一番辛いのは自分にウソをつくことだ」(第6話)
- 「桜は決して枯れない たとえ散っても 必ず咲いて沢山の人を幸せにする」(第7話)
個人的に一番好きなのは、第6話の
「人生で一番辛いのは自分にウソをつくことだ」
ですね。これこそ、まさに桜の人間形成に大きく関わっているような気がします。
8話以降、もうFAXが見られないというのは、なかなか寂しいですね。もしかしたら、ずっと温めていたFAXが出てくるということがあるかも分かりませんが。
同期のサクラ|爺ちゃんの泣けるセリフ
基本的に爺ちゃんとはFAXのやりとりしかありませんでした。しかし、第7話では、同期の仲間たちが桜の実家を訪れたことで、初めて爺ちゃんがちゃんと口を開くシーンを見ることになったのです。
第7話で最初の涙が訪れたのはこのシーン。桜が同期たちと流れ星を見ていたところで、爺ちゃんが桜に風呂を沸かせるように命令。
その隙に、同期の4人に「これからも桜をよろしく」と頼み込んだのでした。爺ちゃんは同期たちに
- 自分はもう長くない
- 桜を見捨てずにこれからも仲よくしてほしい
- 8歳で両親を亡くした時、桜が「これからは自分が爺ちゃんを守る」と言ってくれた
- 同期の姿を見て安心した
といったようなことを伝えていました。そして、「このことは桜には秘密にしてほしい」とも。涙ながらに語る姿は、本当にジーンと来ましたね。
また、爺ちゃんと桜の最後の会話となった、住民説明会直前のワンシーン。爺ちゃんは桜に
- 「一生大人になれない。なる必要がない」
と語っていました。この言葉が決定打となって、会社のために大人の対応をするのではなく、自分を貫くことを選んだのは間違いないですね。
桜には弱い姿を見せないと決め込んでいたところも含めて、爺ちゃんの姿には本当に感動させられました。
まとめ
- 『同期のサクラ』では、毎話ごとに名言が誕生しています。
- 『同期のサクラ』の爺ちゃんのFAXは特に泣けると話題になっています。
- 第7話では、爺ちゃんが発する数々のセリフがとても感動的でした。
ここまで心が洗われ、勇気を貰えるドラマはあまりありません。本当に良いドラマだな、と感じています。
残る3話では、どんな名言が生まれるのでしょうか。まだまだ目が離せません。
以上「同期のサクラ名言集|爺ちゃん字が上手いFAX以外も泣けるセリフ」でした。