
生きたい都市ベスト5に入るほど素敵な街のインド。
ですが、大気汚染に悩まされているという現状を知っていましたか?
こんなに素敵な街なのに、大気汚染になっていたら怖くて旅行に行けないですよね。
また、インドに住む人の健康状態も非常に心配になります。
日本だってCO2対策やエコと言われている国ですので、他人事ではないのです。そこで今回は、
- インドの大気汚染の現状【画像】付き
- インドの大気汚染の原因は?
- インドへの旅行対策はある?
について詳しく調べてみましたので、ぜひご覧ください。
インドの大気汚染の現状!【画像】付き

ですがこれがインドの大気汚染の現状です。
とても白っぽい画像ですよね?もや?霧?と思ってしまうほどです。
そして驚きなのは、写真が撮られた日が2019年11月3日なのです。
昔の話ではなく、今まさにインドが大気汚染の被害にあっているということが分かりますね。
胎児・赤ちゃんには深刻な影響が出ている
妊婦さんは、ほぼ毎日自宅にこもっています。
大気汚染で流産・死産が増えているインドですので、家から出るのが怖くなっているのです。
検診や受診の際、医師から
- マスクの着用
- 自宅に高価な空気洗浄機を置くこと
のアドバイス受けているようですが、高価な空気洗浄機を買えない家庭も多いのです。
なぜならば、インドの貧困率は22%です。
年々改善に向かってきてはいますが、日本とは大きな差があります。
日本 | インド | |
貧困率 | 15.7% | 22% |
貧困の定義 | 1日あたり約7,023円以下 | 1日あたり32ルピー(約54円)以下 |
日本とインドでは貧困の定義の違いから、貧困率が低く見えます。
物価にも関係してくる話ですが、日本より貧困の国であることが分かりますよね。
また、子どもは肺が小さいため有毒な大気を大人の2倍の速度で吸っています。
- 呼吸器系疾患や脳の発達を妨げる要因となっている
- 高濃度の大気汚染にさらされた場合、メンタルヘルスに問題を抱えやすい
と、心身ともに大きな影響を受けることが指摘されています。
インドに住んでいる方にとって、大気汚染だから、海外に行くという選択肢はないでしょう。
もし自分や自分の子供がインドにいたらどうですか?
こんな不安な状況で、妊娠・出産・育児をしなければいけないことは非常に辛いですよね。
日本のCO2問題より遥かに深刻だと受け止めるべき問題です。
インドの大気汚染の原因は?
- 気温の下がる11~2月の間に、周辺の農村部で広範囲に行われる野焼の煙
- (年々増える)自動車の排ガス
- 調理や暖房などで木材や固形燃料の消費が増える
- 風が弱まり、空気が滞留しがち
インドが大気汚染される主な原因はこちらです。
また、2014年WHOでの大気汚染と健康被害の原因となる微小粒子状物質(PM2.5)の発表によると、
- 世界最悪の都市はインドの首都ニューデリー
- 呼吸器科に通う患者はここ5年で約3倍
- 年間でインドの人が1〜3万人死亡
となっています。
東京 | 10 |
ロンドン | 16 |
ソウル | 22 |
ニューデリー (インド) | 153 |
この表は、WHOによるPM2.5の統計(単位はマイクログラム/㎥)です。
東京の15倍以上、インドの空気が汚いということです。
信じられない数字だということは見て分かりますよね。
そしてこの大気汚染が原因で、死亡している人が何万人もいるという現状。
このことは、同じ世界に住む人間として知っておかなければいけません。
インドへの旅行対策はある?
- 日本の安心できる旅行センターで予約し、旅行パックで行く
- 不要不急の外出を控える
- 外出時にマスクを着用する
- 屋内では空気清浄機等を使用する
- 行く時期は5月〜9月がベスト
旅行対策はこのようになっております。
ちなみにマスクは、「N95」というPM2.5を95%以上遮断するマスクがオススメです。
インド旅行控えようかしら?と思う方もいるでしょうが、私の母はインド旅行に行きましたよ!
日本の旅行センターで予約し、行く時期も5月でした。
そしてその他に現地で上記のことを気をつければ、より安全に旅行が出来るでしょう。
ただし、大前提として「旅行は控えるように」と、特にこの時期は注意喚起がされています。
体調不良時は必ず、通院をしたり添乗員さんに伝えてください。
まとめ
- インドの大気汚染の現状は、【画像】を見ただけで分かるほど深刻
- インドの大気汚染の原因は、周辺の農村部で広範囲に行われる野焼の煙や、年々増す自動車の排ガスなど
- インドへの旅行対策は、日本の旅行センターで予約し、旅行パックで行く
- インドへの旅行対策は、マスク(N95)を着用して外出をする
日本の問題より、インドの問題をどうにかしたいなと思うのは私だけでしょうか。
胎児や子供に特に影響が出るということや、年間1〜3万人死亡しているということは、無視できない内容ですよね。
どんな人も健康で文化的な最低限度の生活と日本では言われていますが、それが出来ない国がある。
その国が、行きたい都市ベスト5に選ばれているのです。
インドの大気汚染問題は、インド内での解決ではなく世界で取り組むべき問題だと思います。
最初の写真、とっても素敵でしたよね。
あの写真もインドなのです。
「年中行きたくなる国はインド」と言われるように、大気汚染問題への解決策を見出したいですね。
以上、インドの大気汚染の現状【画像】原因と体への影響に旅行対策は?でした。