
ことあるごとに関係悪化が取り沙汰される日韓関係。特に韓国が躍起になるのが「旭日旗」です。
この記事では、その旭日旗問題について取り上げ、調べました。
旭日旗問題はいつから始まったのか、韓国はなぜ旭日旗に敏感なのか、海外の反応はどうなのか、2020年のオリンピックはどうなるのか。
日韓関係の理解を深める上で、役立つ内容となっています。是非、参考にしてください。
もくじ
韓国が敏感な旭日旗とは?
旭日旗という名前を知っていても、具体的にどういうものなのか、どんな意味があるのかを知らない人も多いでしょう。
最初に簡単に整理しておきます。

旭日旗の意味
旭日は「朝日」という意味です。元々日本では、朝日を縁起のいいものと考えていました。
旭日旗は、紅白の2色で構成されています。この紅白も、縁起のいい色として古くから日常生活に浸透していました。
その朝日と紅白の組み合わせが旭日旗。日本で根付いていた縁起のよさを重ね合わせたものという訳です。
旭日旗の歴史
260年にも及ぶ江戸時代は、鎖国をしていたことはご存知でしょう。しかし、江戸時代が終わり、明治時代になると、海外諸国とも積極的に関わるようになりました。
その際、世界に日本という国を示すために用いられたのが旭日旗です。
旭日旗は、大日本帝国において海軍の旗として用いられていました。
つまり、ある意味では戦時下の日本を示す象徴だったともいえる訳です。
ちなみに現在も、海上自衛隊の軍旗として、旭日旗は利用されています。
韓国の旭日旗問題はいつから?
韓国はかなり、旭日旗に敏感に反応しているという印象ですが、意外にも騒ぎ出したのは最近になってのことなのです。
サッカーアジアカップ日韓戦
それは2011年1月、カタールで行われていたサッカーアジアカップ・準決勝の日韓戦での出来事。
2-2の末、PK戦で日本が勝利したこの試合。先制ゴールを決めたのは、韓国のキ・ソンヨン選手でした。
ゴール直後に、キ・ソンヨン選手が見せたパフォーマンスが話題に。

それが「猿真似パフォーマンス」。これは日本人を侮辱する意味がある行為として知られています。
キ・ソンヨン選手がこのパフォーマンスをした理由は、「観客席の旭日旗が目に入ったから」と説明。
しかし、実際には現場で旭日旗を確認した人物は、キ・ソンヨン選手意外誰一人としていなかったようです。
ともかく、韓国がここまで旭日旗に敏感になりだしたのは、キ・ソンヨン選手のゴールパフォーマンスがきっかけなのです。
韓国が旭日旗に敏感なのはなぜ?
韓国が旭日旗に敏感になるのは、次のような理屈があります。
「旧日本軍が旭日旗を使用していた為、当時の日本軍の蛮行が思い起こされ、怒りを抑えられない」
かつて、日本は朝鮮半島を植民地にした歴史がありました。そして、植民地政策として、朝鮮半島の人々を苦しめていたことも事実です。
前述のキ・ソンヨン選手、そして韓国国民は以上のような理由から、旭日旗に対して敏感に反応するようになっているのです。
そのとばっちりで、旭日旗にデザインが似ているというだけで、マケドニアが韓国人の非難の標的になったことも。

そもそもキ・ソンヨン選手は、前述のゴールパフォーマンスを、人種差別と疑われないために、慌てて取って付けた理由で「旭日旗」を挙げました。
そして韓国メディアも、こぞって「旭日旗があった!」と報道。
これは情報操作であったことがすでに証明されています。ちょっとした差別行為が、事態を大きくしてしまいましたね。
韓国の旭日旗問題に対する海外の反応

かつて、各国の軍艦が一堂に会する『国際観艦式』において、韓国が「旭日旗を掲げるな」という要請を出してきたことがありました。
前述のように、旭日旗は現在、日本の海上自衛隊の軍艦旗として公式に利用されています。
その要請に対して、日本は観艦式を欠席するという意向を示しました。
この一連の騒動に対して、海外諸国は次のような反応を見せています。
- 「旭日旗は、公式にも認めれられている旗。文句を言う方がおかしい。」
- 「日米合同演習でも普通に掲げられていてる。その目的は、韓国を守るためなのに、韓国はそれに気付いていないのか。」
- 「韓国側が招待したのに、旗は降ろせなんて意味がわからない。」
- 「あくまでもルールに従って、旭日旗を掲げているだけで、何か問題を起こすわけではない。」
公式に、世界のルールに則って旭日旗は掲げられているので、韓国側の意見に対して疑問を唱える声が多くありました。
一方で、韓国の主張と同様に、「旭日旗を掲げてほしくない」というような意見も。
- 「旭日旗を見て、過去の苦い経験を思い出す人もいるので、できれば掲げないでほしい」
捉え方は人それぞれではありますからね。しかし、日韓のみならず他の多くの国々も関わる場で、発する意見ではなかったように感じます。
韓国の旭日旗問題で2020年東京オリンピックはどうなる?
東京オリンピック組織委員会は、2020年のオリンピック大会において会場への旭日旗の持ち込みや掲示を禁止しないことを公にしました。
しかし、度々旭日旗問題が起こるサッカーにおいては、アジアサッカー連盟が処分対象としています。そして、その規定はオリンピックにも準用されることになります。
旭日旗問題のきっかけは、サッカーの日韓戦でしたし、2017年には川崎フロンターレがアジアチャンピオンズリーグの試合で、サポーターが旭日旗を掲げたことで実際に処分を受けたこともあります。

一方で、オリンピックはサッカー以外にも、多数の競技があります。ほとんどの競技では旭日旗の持ち込み、掲示が許容されているというわけです。
昨今の日韓情勢の悪化の影響もあり、オリンピックそのものを韓国がボイコットするという話もありましたが、それは文在寅大統領が否定しました。
万が一、東京オリンピックで旭日旗の持ち込みや掲示があったら。
過去の経緯を踏まえると、トラブルが起きる可能性は高いと言わざるを得ません。
平和の祭典であるオリンピックが、アスリートの戦いだけに注目できる大会になることを祈るばかりです。
まとめ
この記事では、日韓関係を悪化させる原因の1つである旭日旗について調べ、以下のようにまとめました。
- 旭日旗は、かつて大日本帝国時代の海軍の軍旗として、そして現在も海上自衛隊の軍艦の軍旗として利用されています。
- 韓国が旭日旗に敏感に反応するようになったきっかけは、2011年1月に行われたサッカーアジアカップ準決勝でした。
- 韓国は、「旧日本軍が旭日旗を使用していた為、当時の日本軍の蛮行が思い起こされ、怒りを抑えられない」という理由で旭日旗に敏感に反応しています。
- 韓国の旭日旗問題に対し、諸外国は「ルールに則っているから問題ない」と韓国の姿勢を非難しています。
- 2020年の東京オリンピックでは、旭日旗の持ち込み及び掲示は禁止されておらず、トラブル発生が懸念されます。
韓国の主張が分からないこともないですが、元を辿ればキソンヨン選手の差別パフォーマンスがありました。その苦しい言い訳として出てきたのが「旭日旗」です。
その経緯を踏まえると、余計なことをしてことを大きくしているのは韓国の方では、むしろ差別行為こそ糾弾されるべきではと思わざるを得ません。
日韓関係は悪化の一途をたどっています。もう少し韓国が姿勢を変えれば、簡単に事態は改善できるのに、と私は感じています。
以上「韓国の旭日旗問題はいつから?なぜ?海外の反応にオリンピックはどうなる!」でした。