日産のカルロス・ゴーン会長が金融商品取引法違反容疑で逮捕。
衝撃ニュースが11月19日に報道されました。
一瞬で急上昇キーワードやツイッタートレンドのトップになった大ニュース。
経済に詳しい、詳しくない関わらず「日産自動車の会長が逮捕」というニュースのインパクトは計り知れないです。
そんな逮捕報道前、来年の新天皇パレードは国産車に決定するという政府発表が同じ日にニュースになっていたのは見ましたか?
そして気になるのはカルロス・ゴーン会長が逮捕になると日産の株価はどうなる?
2017年には不祥事問題で株価が急落している日産。
今後の日産について会長逮捕の余波を考察してみましょう。
新天皇パレードは「国産車」
- 来年秋の皇室の儀式(パレード)
- 平成になったときはロールスロイス
- 来年秋は国産車を採用する
政府は、皇太子さまの即位を内外に示す来年秋の「即位礼(そくいれい)正殿の儀」のパレードで使うオープンカーを、国内自動車メーカーに新たに発注する方針を固めました。
平成になった時に使用したロールスロイスは古くて今は動かないそうです。
そこで今回は国産車をパレードに使用する!とのこと。
19日に出たこのニュースは視聴者反響も大きく、
「国産車を使うのはいいこと!」
「やっぱりトヨタ?センチュリーとか?」
「公用車に強い日産かな?!」
と反響を呼びました、しかしその数時間後には日産のゴーン会長逮捕の報道が。
1年前から不祥事続き
2017年9月には日産が資格の必要な検査工程で「無資格検査員」を作業に当てていた事が発覚。
さらに10月には指摘後にも無資格検査員を従事させていたとして完成車両の出荷停止という自体にまで発展。
そして2018年7月には「燃費・排ガスデータ改ざん」が発覚。
というように日産の不祥事問題は起きつつ、新天皇パレードで日産が採用されてもなんらおかしくない状況ではあったのに・・
カルロス・ゴーン会長がとどめを刺しました。
日産自動車の事実上トップが逮捕となれば、新天皇パレードであえて日産を起用することはリスクが大きすぎる。
となると新天皇パレードの特注車を受注できる勝算は「トヨタ優勢」となるでしょう。
日産不祥事での株価
日産不祥事での株価
カルロス・ゴーン会長逮捕に気になるのは株価・・
投資家にとっても株主にとってもこのニュースは青ざめるはず。
上の画像は2017年の無資格検査員問題が明るみになった際の株価です。
誰が見ても一目瞭然ぽっかり窓を空けて「急落」しています。
そして株価急落後、一時的な戻しはあったものの2018年にかけて下降トレンドが継続。
ゴーンショックが起きる以前から高値戻りへの見通しはたっていません。
関連会社ルノーも急落
カルロス・ゴーンが最高経営責任者(CEO)を務めるルノーです。
カルロス・ゴーン会長逮捕の報道後、一時15%の下落率・・
当たり前ですが逮捕報道のようなネガティブ要因で下がらないわけがありません。
誰もが「売られる!」と思うから保有者が一斉に株を売り出します。
カルロス・ゴーン会長逮捕報道が出た時には東京株式市場は閉まっていましたから、
翌20日の市場はどうなってしまう・・
- NYダウ平均は500ドル超えの下落
- 為替市場はドル売り優勢
- ドル安円高時合 112.5円前後
- カルロス・ゴーン会長逮捕
ゴーン逮捕翌日の日産株価
逮捕騒動翌日、日産株は前日比6.5%安の940円まで売られ、2016年7月以来の日中安値となりました。
想定してはいたものの2年4か月ぶりの安値に市場は混乱。
一時的な急落であると願いたいが、下落トレンド中の追い打ちとあって高値戻りへの見通しは立たないか。
やっちゃえ日産・・
不祥事が続き、いつしかこのCMも見なくなってしまいました。
「やっちゃえ日産」
矢沢永吉が渋い声でつぶやくフレーズ
正直このCMをはじめて見たとき日産の企画力凄い!と思いました。
誰もが一度聴いたら忘れないキャッチフレーズ。
そして先進的な技術を説明なしで感じさせてくれますよね。
カルロス・ゴーン・・本当にやっちゃったの?
今回の逮捕は金融商品取引法違反(有価証券報告書の虚偽記載)容疑ですが、
逮捕となれば更に余罪が明るみになる可能性もあるでしょう。
日産車の今後は?まとめ
カルロス・ゴーン会長逮捕により20日は蜂の巣をつついた騒ぎになります。
誰よりも不安なのはやはり日産で働く社員さんでしょう。
会長逮捕となれば会社内部の一部が悪かった・・では済まされません。
今後の情報に注目です。
- 新天皇パレードに日産車採用は絶望的
- 日産、関連株の急落が予想される
- 今後新たな余罪がでる可能性あり