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恩赦おかしい!恩赦の意味をわかりやすく【対象者や通知例】メリットはなに?

2019年5月1日に平成から令和へと改元され、10月22日には「即位礼正殿の儀」が行われます。

その天皇陛下の即位に伴い行われる即位礼正殿の儀に合わせ、政府はおよそ55万人を対象に恩赦を実施することを閣議決定しました。

この恩赦の実施については、前から「おかしい」という意見が多くあります。

そこで今回は、対象者や通知例など見ながら、恩赦の意味をわかりやすく説明しようと思います。

また、恩赦のメリットなども見ていくので、ぜひチェックしてみましょう。

恩赦の意味をわかりやすく説明!

恩赦とは、行政権により国の刑罰権の消滅、裁判内容の変更、裁判の効力を変更もしくは消滅させる制度のことです。

世界では日本以外にも、フランスやアメリカ、ロシア、ドイツ、韓国、イギリス、オーストラリア、ベルギーなどにあります。

わかりやすく簡単に説明すると、天皇陛下の結婚や即位など国の慶事に合わせ、政府が罪を犯した人に対して、その刑を軽くしたり消滅させたりして社会復帰を促進しようとする制度のことです。

めでたいときに恩赦を行なうのが、奈良・平安時代からの慣例だそうです。

法律でも「恩赦法」というものがあり、内閣が決定して天皇が国事として認証するということが定められています。

恩赦の種類とは

恩赦には「政令恩赦」と「個別恩赦」があります。

「政令恩赦」は、政令で罪や刑の種類などの基準を決めて一律に行われるものです。

そして、「政令恩赦」には以下の3種類があります。

  • 大赦」:起訴や有罪判決ができなくなったり、有罪判決が無効になる
  • 「減刑」:刑が軽くなったり、刑期が短くなる
  • 「復権」:有罪判決によって生じた資格の制限を取り除く

「個別恩赦」は、日頃から行われる「常時恩赦」と、期間を限って行われる「特別基準恩赦」に分かれています。

いずれも有罪が確定した人に対して恩赦を行うかどうか個別で判断して恩赦の実施を決定します。

そして、「個別恩赦」には以下の4種類があります。

  • 「特赦」:有罪判決が無効になる
  • 「減刑」
  • 「刑の執行の免除」:刑罰を受ける必要がなくなる
  • 「復権」

現在は、「特赦」や「減刑」が行われることは極めて少なく、「復権」や「刑の執行の免除」がほとんどだと言います。

今回行われる恩赦の対象者と通知例

今回行われる恩赦は、「政令恩赦」と「特別基準恩赦」で、あわせて55万人が見込まれています。

「政令恩赦」の対象者は、「罰金刑」のみとした上で、罰金の納付が完了した人のうち、その後3年間に再び処罰されていない人です。

対象者に対して、「復権」に限定して行なわれます。

また、「特別基準恩赦」の対象者は、政令恩赦の対象から漏れた人です。

罰金刑を受け終わってから3年が経っていない人について「復権」を行なうかどうかを個別に審査したり、病気などで軽の進行が長期間停止の人に「刑の執行の免除」を可能にします。

今回の対象者の約55万人のうち、8割が道路交通法などの交通法令違反。

恩赦の通知はいつどのように来るの?

恩赦の通知についてですが、国からの通知はありません。

なので、自分で判断し申告する必要がありますが、自分が対象かわからない人は検察に問い合わせる必要があります。

政令恩赦に該当する場合は、審査がなく全員に復権が行われます。

でも、特別恩赦に該当する場合は、必要書類を用意して出願し、審査で認められなければ復権は行われないので注意が必要です。

今回の恩赦は22日が公布日であり、その日に効力が発生します。

恩赦はおかしい!メリットはなに?

今回の恩赦は、対象の範囲が限定的と言われています。

まず規模についてが今回は約55万人ですが、上皇さまの即位礼正殿の儀の恩赦では約250万人でした。

また、平成以降3度の恩赦が行われていますが、いずれも「大赦」「特赦」が含まれていました。

でも今回の恩赦は、罰金刑などの比較的軽い刑に限定して行なわれる上、「大赦」「特赦」「減刑」は含まれていません。

これについては、「犯罪被害者や遺族の心情に配慮」して縮小したということです。

恩赦はおかしい!と言われる大きな理由が、殺人などの重大な犯罪を犯して服役中の人が、罪を許されて釈放されることです。

また、慶事のとき恩赦はあるのに、一般の国民には何もいいことがないのはなぜ?という声もあります。

先ほども言いましたが、犯罪など犯していない一般の国民には恩赦のメリットはありません。

受刑者にとっては、服役期間が短くなったり刑の執行が免除されることもあるのでメリットがありますよね。

また、今回のような「復権」については、有罪を言い渡されて喪失・停止された資格を回復することができます。

国家資格を取り消されたり、受験資格が停止している人は受験資格を回復できたり、選挙違反者の選挙権や被選挙権を回復できたりします。

このように受刑者に対して恩赦を行なうことで、特別な感謝を感じさせ再犯の抑止につなげているそうです。

国民に何一つメリットもありませんし、このような理由で行なわれる恩赦は批判されても仕方ないですよね。

恩赦おかしい!恩赦の意味をわかりやすく【対象者や通知例】メリットはなに?まとめ

  1. 即位礼正殿の儀に合わせ約55万人を対象に恩赦を実施する
  2. 恩赦とは国の慶事に合わせ、刑を軽くしたり消滅させたりする制度
  3. 恩赦には「政令恩赦」と「個別恩赦」がある
  4. 今回行われる恩赦は「政令恩赦」と「特別基準恩赦」
  5. 恩赦についての国からの通知はない
  6. 今回の恩赦は対象の範囲が限定的だが、批判されている
  7. 犯罪など犯していない一般の国民には恩赦のメリットはなし

天皇即位は喜ばしいことではありますが、一方で恩赦が行われることで不快に思っている人もいます。

今回の恩赦は約55万人で範囲が限定的になっていることもあり、今後行われる恩赦はさらに限定的、将来的にはなくなる可能性もあるかもしれません。

それがいいのか悪いのかはわかりませんが、恩赦が批判されていることは確かなので、行なうならしっかりと国民に理解される形にしてほしいものです。

恩赦を知らない人もたくさんいたと思いますが、今回の即位礼正殿の儀に合わせて、恩赦を知るいい機会になったと思います。

以上、「恩赦おかしい!恩赦の意味をわかりやすく【対象者や通知例】メリットはなに?」でした。

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