
10月の3連休、非常に強い勢力の台風19号が、東海から関東にかけ直撃することが懸念されています。
千葉県を中心に甚大な被害をもたらした台風15号から1か月余り。そのレベルが桁違いとも言われる19号も、大きな被害が出ることが懸念されます。
「台風19号」がどれほどのレベルの勢力なのか、歴代台風との比較、米軍からの最新情報も交えて説明します。
せっかくの3連休ですが、注意点も様々。とにもかくにも、皆様の安全を祈るのみです。
台風19号のレベルが桁違い
台風19号の10月11日18時時点での情報をわかりやすくまとめます。
- 大きさ 大型
- 強さ 非常に強い
- 中心気圧 925hPa
- 風速 50m/s
- 瞬間風速 70m/s
一言で言って「危険な台風」である19号。
基礎知識になりますが925ヘクトパスカルは、数字が小さい方が強い台風であることを表しています。
弱い | 990hpa以上 |
並 | 960~989hpa |
強い | 930~959hpa |
猛烈 | 900hpa |
10月12日夕方までの雨量は
- 東海 800ミリ
- 関東甲信 500ミリ
- 伊豆諸島 350ミリ
- 近畿 300ミリ
- 北陸と四国 200ミリ
- 東北と中国地方 150ミリ
さらにその後12日夕方から13日夕方までで
- 北陸 300~400ミリ
- 東北と関東甲信 200~300ミリ
- 伊豆諸島と東海 100~200ミリ
- 近畿と中国地方 100~150ミリ
と予想されています。
特に台風直撃の恐れのある東海と関東では、経験したことのない記録的な雨量となる恐れがあります。
さらに、風速50m/sという猛烈な暴風を伴うことも予想されており、気象庁も特別警報を発表し、命を最優先にした行動をとるよう促す可能性が高いとのことです。
台風19号と歴代台風の比較
台風19号は、昭和33年に発生し、1200人もの死者・行方不明者を出した「狩野川台風」に匹敵するレベルだといいます。
狩野川は静岡県の伊豆から沼津を流れる川で、川幅が広く、決壊することが想定できないような川。
狩野川台風では、下記のような被害が出ました。
- 死者・行方不明 1,269名
- 住家の全・半壊・流出 16,743戸
- 住家の床上・床下浸水 521,715戸
- 耕地被害 89,236ha
- 船舶被害 260隻
私は沼津の高校だったので、授業でこの台風当時の写真などを見たことがあり、「あの狩野川が決壊して氾濫するの?」と怖さを感じたことを覚えています。
当時は、台風接近時が干潮の時間と重なったため、高潮の被害は出ず。しかし、今回の台風19号ではちょうど大潮の時期と重なるため、高潮の恐れもあるとされており、潮位の上昇に伴い、海岸沿いの地域で大きな被害が発生する恐れがあります。
もちろん、昭和33年時と比べ、社会インフラも整備されており、当時ほどの被害は出ない可能性もあります。
しかし、2014年の広島土砂災害、2018年の西日本豪雨、そして2019年の台風15号など、雨による大きな被害が頻発。
桁違いのスケールを誇る台風19号には、本当に厳重な警戒が必要となります。
台風19号について、米軍の最新情報
「スーパー台風」「地球史上最強の台風」と言われる台風19号。
米軍は、900hPaで東京を通過するという恐ろしい予想を立てています。
時間としては、12日の夕方以降。
12日は朝から発達した雨雲の影響で、大雨となることが見込まれますが、夕方以降は一段と強い風の影響を受けることも懸念されます。
河川の増水や氾濫、そして停電などの被害への注意も必要です。
台風19号接近 3連休の注意点
台風19号の接近は、かなり前から気象庁を中心に注意喚起をしており、多くの人が注意を傾けていることでしょう。
直撃が予想される12日には、多くのスーパーや百貨店が休業を発表。一人一人が命を守る行動を最優先することが求められます。
とにかく徹底してほしいのが、「不要不急の外出を控えること」
屋外は強風の影響で、何か飛散しているか分かりません。
木の枝や傘はもちろん、場合によってはお店の看板、自動車、トラックといった危険なものまで飛んでいる恐れがあります。
身体に直撃すれば、命にも影響が出かねない事態になりますので、必ず安全な屋内で過ごすようにしてください。
首都圏の各鉄道会社も、計画運休を発表しています。本当に、命を最優先に守る行動を徹底してください。
また、台風の影響で停電や断水など、生活にも大きな支障が出る恐れがあります。
貴重な情報源となるスマートフォンやタブレットは、必ず充電を万端にしておき、停電してテレビやラジオが繋がらなくなっても、情報を得られるようにしておきましょう。
お風呂の浴槽には、早い段階で貯水をしておき、断水に備えて貯水をしておきましょう。
食料も向こう数日間の食事は賄えるくらい十分な準備をしておくのが賢明です。
どれだけ対策しすぎても、十分ということはありません。自然の力の恐ろしさは、日本人であれば誰もが分かっているはず。
避難所への避難も選択肢の1つとして持っておき、くどいようですが、命を最優先に守ることを心がけてください。
まとめ
この記事では、甚大な被害をもたらすことも予想される台風19号について、以下のようにまとめました。
- 10月12日に東海や関東に接近、上陸の恐れがある台風19号は、桁違いの勢力となっています。
- 昭和33年に関東地方を中心に甚大な被害をもたらした「狩野川台風」に匹敵するレベルの台風だと言われています。
- 米軍の予想では、台風は勢力を維持、発達させながら12日夕方以降に東京に直撃するとされています。
- 台風の直撃、様々な被害に対して、対策できることは全てし尽してしまうくらいの準備が必要です。
台風の勢力次第では、避難レベル4はおろか、避難レベル5に達する可能性もあるとされています。
万が一避難するとなれば、当然風の比較的弱い時点から動かなければなりません。
とにかく最善の判断、行動をとれるように、最新の情報には常にアンテナを張っておくようにしましょう。
以上「台風19号のレベルが桁違い|歴代比較に米軍最新情報は!連休の注意点」でした。