
9月21日、山梨県道志村にある椿荘オートキャンプ場で行方不明となっている小倉美咲ちゃん。
千葉県成田市から家族含め総勢30人でキャンプに訪れ、21日午後3時ころに小学生の上級生を追いかけて以降行方不明となりました。
筆者は事件発生から約48時間後に、「まだ生存確率は高い」と現地に向かい、14時から深夜2時ころにかけて捜索をしました。
100名を超える人数、警察、消防、自衛隊が捜索にあたるが発見できず。
小倉美咲ちゃんの行方不明は誘拐や事件性はないのか?ボランティア同士の生の声も交えてお伝えします。
それではご覧ください。
キャンプで誘拐や事件の可能性はあると考える
※ボランティアで参加した現場を知る個人の見解であり、警察や消防の正式な発表ではないことを先にお伝えしておきます。
誘拐や事件と思わずにいられない理由
- 現場には手がかりがひとつもない
- 連日100名以上で捜索
- キャンプ場付近の地形は複雑ではない
- 目撃情報がまったくない
小倉美咲ちゃんの捜索にかけつけて、約12時間かけて捜索、車で仮眠をとり翌朝も山中を確認して感じたことです。
7歳の子が行方不明となると、迷子になっている、動物に襲われた、川に滑落した、など登山家や専門家でなくともおおよそのケース検討ができます。
しかし連日、警察やボランティア含め100名以上が探しているのに見つからない。
靴のひとつも見つからないのです。
また現場では、情報も乱立していて、テレビで報道されている目撃情報も人によっては聞いている事と違う場合もあります。
行方不明で迷子となると、草木の生い茂る捜索が難しい地形をイメージしますが、現場は比較的見通しの良い山、周辺の多くは「杉」です。背丈が高く、均等に整列して植えられた杉が並び、山に入っても20メートルから50メートルほど見渡せる環境です。
もちろん場所によっては捜索のしにくい藪(やぶ)もありますが、見通しは全体的に悪くありません。
現地の写真や、当日の捜索の詳細はこちらの記事でまとめています
→小倉美咲【顔画像】行方不明発見できないのはなぜ?母親のインスタに父親は【ボランティアで捜索に参加】

行方不明に事件性はないのか?現場のボランティアの声
捜索については、消防、警察、ボランティアが行方不明以降、現地で懸命な捜索をしています。
9月25日は発生5日目にして自衛隊150人の導入もされています(16時時点で進展なし)
キャンプ場周辺から半径2キロはほぼ多くの人が歩いている、上の記事で説明していますが、周辺の山は傾斜がきつく7歳が簡単に登るような場所ではないこと、車やバイク、ドローンも導入され、広い範囲に捜索の目が及んでいること。
ここまでの状況で手がかりひとつもないのはやはり誘拐などの事件性も疑いたくなるのが自然です。
実際に現地で知り合ったボランティアの多くは、
「キャンプ場周辺にはいないのではないか」
「警察犬も出ているのに反応がないのは不思議」
「民家や鍵のかかった家屋には私達が見ることはできない」
「ドラレコや防犯カメラも捜査するべき」
「浅く流れが弱い川、流されいるのも考えにくい」
など、現在までの捜索状況から、単なる迷子ではなく、第三者が絡んだ事件性の可能性を懸念する声もあがっています。
捜索に参加した筆者自身も、なるべく早く公開捜査など次の手段に踏み切って範囲を広げるべきだと感じました。
小倉美咲ちゃんの両親に対する批判の声
ネットでは美咲ちゃんや両親に対する励ましの声やメッセージがたくさんありますが、両親に対する批判があるのも事実です。
- なぜまだ7歳の子を単独行動させたんだ
- よくインスタなんかやってる暇あるな
- 親の責任が100%
などです。もっと酷いものもありました。
しかし、7歳の子供をずっと監視するなんて無理です。学校だって親が見ていない状態で登校しますよね。
今回はキャンプ場ですが、整備もされていないような危険なキャンプ場ではありません。まさか、いなくなってしまうなんて思っていなかったでしょう。それに、先ほども書きましたが事件性があるかもしれません。
そして、お母さんのインスタについて。1日何回もツイッターを更新したりしていたわけではありません。美咲ちゃんが辛い思いをしているから、親は一歩も休むことなく探せということですか?
ボランティアの方の話によると、お母さんは何か情報があったときのためにテントで待機するように言われているようです。
お母さんのインスタを見ましたが、私にはそんな批判の言葉全く出てこなかったので、驚きとともに悲しくなりました。
過去のインスタをみても2人の娘を大事に育てている事が良く分かります。
一番辛いのは美咲ちゃんですが、ご両親も想像を絶する辛さの中にいることでしょう。この両親を責めて何になるのでしょうか。
こちらこそ「批判をコメントする暇があったらボランティアに行ってください」と思ってしまいます。
→山梨の行方不明ボランティア情報まとめ|20代が滑落、遭難の注意点に規制や駐車場は?
今私たちにできること
現地での捜索に加えて、事件性を視野にいれ、全国の皆さんがコンビニやサービスエリア、あなたの生活圏内に美咲ちゃんと思われる姿がないか、1人でも多くの人がアンテナを張り、7歳少女が絶対にどこかで生きていると希望を捨てないことを投げかけたいと思います。
私は今回の事故を通じて、キャンプに行く時は子供が迷子になる可能性があると思っていくべきと痛感させられました。
迷子の場合、この2点があれば高確率で発見に至ります。
怪我をして大きな声が出せない、子供から見たとき、暗闇で捜索隊の光は見えても、こちら側から子供の姿を発見するのは難しい。
これからキャンプや登山に行かれる親は、絶対に対策をしてください。